水のグランドトライン/カイトとTスクエア、セキュリティ問題

さて、現在まだ、水のサインで、海王星、土星、木星がグランドトラインを作っていますね。
さらに山羊座の冥王星とあわせて、カイトと言う形が出来ています。
もうひとつ、そのグランドトライン/カイトの一部、木星とオポジションの冥王星と、
牡羊座の天王星でTスクエアが出来上がっています。

グランドトライン/カイトの一部、土星と冥王星は、ミューチュアルリセプションで、魚座の海王星に並び、純粋な働きが大きくでやすいと言えると思います。

先日、この中では一番動きが早い、木星に、火星が合になりました。
遠い天体=世の中の仕組みを根底から作る天体ばかりで作られている、
このグランドトライン/カイト/Tスクエアが、
より具体的に、より判りやすい形で、印象的な動きがでやすかったと思います。

世の中でも、自分やお客様のチャートを見ていても、
この影響がどんな形で出始め、どう影響していきそうなのか、
と想像・推測していますが、今日は、以前から気になっていることについて、
書いておこうと思います。

しばらく前から、大きな企業・団体・公的機関などで、
サイバー攻撃などによる情報漏えいのニュースが多くなってきています。
ここにきて、さらに印象的に感じたのが、先日の、元CIA職員の内部告発の件。

その元CIA職員のエドワード・スノーデン氏の経歴・内部告発とその後
エドワード・スノーデンはどうしてNSAを裏切ったのか? ニューズウィーク日本版 冷泉氏の記事
あなたのパスワード、バレてます

少し調べて、わかりやすそうな記事をピックアップしたので、
上の記事がベストとは言えないと思いますが、インターネットを使う上での、
セキュリティがどういう風になってきているのか、少し視点を広げて
考えることができると思います。

先日も、モバイル通信端末レンタルのエクスコムグローバル、
三越伊勢丹ホールディングスや阪急・阪神百貨店などを運営する
エイチ・ツー・オー リテイリング、Yahoo、iphone、LINEのNAVER、…
漏洩がとどまるところを知らない、という感じがします。

セキュリティに関する意識が高まるなか、さきほどの
スノーデイン氏関連の記事から、オバマ大統領が、
「諜報機関を持つ国では、どこでもやっていることだ」
とコメントしていたことからも、そもそもセキュリティなど
ほとんど存在しないかのようにも思えます。

誰でもが、誰かの全てを見ることができる、とまでは言わなくても、
こうして書いているブログや、フェイスブック、ツイッター、Line、Gmailや
スマートフォンを通して、重要な個人情報が流れ出ていて、
何かをきっかけに、望まない形で使われてしまう、という可能性が、
私たち普通の日本人が考えているよりも、ずっとずっと大きく、
それも急激にそうした流れになっている、と思います。

                     * *
現在のトランジットの話に戻ると、水のサインでのグランドトラインが
できてからの記事は、上の3つの中では、最後の
あなたのパスワード、バレてます」で、
ちなみに残り2つは射手座と双子座で数年に渡って
繰り返されていた蝕が終わる頃として、
個人的に印象的に感じられる出来事です。

しばらく前から、この水のサインでのグランドトラインは、
どんな風に社会や私個人にも影響があるのか、
とても興味を持っていましたが、一番大きい背景は、
やはり、魚座の海王星かと思っています。

世の中を形作るものは全て、簡単には越えられない
境界のようなものがあると思います。
虹や音、のように形がないものでも、色合いの境界、音の境界が、
境界の真ん中あたりを除いて、はっきりとした差が認識できると思います。
そしてその、両方にまたがる「差をつくる境界の中央」、
つまり境界線を操る、というよりも、境界をあいまいにしてしまうほどの
力を象徴するのが、海王星の力が存分に発揮されるようなターゲットのようです。

太陽系で一番外側にある天体のひとつで、もともと影響力が強いうえに、
「ふだんは」 存在している 「境界」 を、知らぬ間に越えさせてしまう、という力。
それが、本来の座と言われる魚座にあるのですから、これまでの世の中と、
これからの世の中を大きく塗り替える力が爆発する期間だと考えています。

                     * *
もう一度、セキュリティの話に戻りつつ、
現在のアスペクトの意味を考えてみたいと思います。

過去、個人の情報は、自分と周りや関係者しか知らなかったような
環境でしたが、インターネットが普及し、SNSなどインターネットを
使った環境が普及するにつれて、便利になると同時に、
セキュリティと言う意味では、どんどん垣根が低くなってきて、
ここにきて「垣根は存在するのか」 疑問に思うほど、
プライバシーを守る 「環境」 がなくなってきました。

これは、新しい科学技術と、過去に、または普段は存在する
環境の境界をあいまいにする、という意味で、
魚座の海王星、天秤座の天王星に象徴されているように思います。

この両者をつなぐのが、グランドトライン/カイト/Tスクエアですが、
・特に個人・身内の環境・生活・関係を守ることを拡大している蟹座の木星
・他者との密接な関係・環境の中での社会に通用する責任意識の成長を要求する蠍座の土星
・普段の環境の境界を越えて物事を捉えなおすように促す魚座の海王星
これが、グランドトラインなので、互いに特徴・傾向を増加させながら関係しあって働いています。

この土星は冥王星とミューチュアルリセプションなので、
・他者との密接な関係・環境の中で社会や個人に、0からやり直す本質的な変容を促す冥王星
も同時に働くことになりそうです。

木星は、天王星+冥王星(土星)とのTスクエアの中では、
立ち位置を一番譲らなくてはいけない、
逆に言うと、いちばん小回りが効く(というイメージは普段はないですが、
ほかがそうそうたる顔ぶれなので) 立場になりますから、
上記のグランドトラインと、このTスクエアの調整を、
木星が行うことになると思います。

つまり、わたしたちの、「身内を守る」 という意識を
変えていかなくてはならない、ということになりそうです。

ただ、これは、魚座の海王星、山羊座の冥王星
( 「全世界的ではなく地域の限定がある、社会基盤」の本質的な変容)
自体が、宇宙の流れに沿って起こるもので、つまりそれは、
個人・文化・社会が、これまでよりさらに、他を受け入れ、
その中で自分も進化する・広がった世界の中で
新たな自分・基盤・社会を創って行く、という、この宇宙の中で
人が生きていく鉄則のうえで起こっていることなので、
そのほうが良いから起こっていることなのだと、私は思います。

もうひとつ、魚座の海王星といいますと、海王星の表す、
スピリチュアリティの猛烈な拡大、も、ひとつあるとおもうのですが、
スピリチュアリティの拡大って、実際はどういうことかというと、
目に見えないはずのもの・聞こえないはずのものが、
見える、聞こえる、感じられる、という状態なんですね。

そう、つまり、インターネットの発達で起こっている
セキュリティの課題のことも、これに当てはまるのだと思うのです。
普段、隠しておきたいこと、見えないはずの
プライベートが見えてしまう、ということです。

つまり、人に見えないところでどう生きているのか、
本当の生き方を考え直しなさい、ということなんだと、思うのです。
これは、私も含めて、大半の人が困る、宇宙からの
意志なのですが、宇宙そのものがそういう流れで
存在しているので、仕方のない(?) ことです。

スピリチュアリティが高まった状態って、夢のような感じがして
興味深いものですが、実際は大変です。キャッチするのは、
ガイドや守護霊、スピリットなどの、雰囲気の良いもの
ばかりではなく、よろしからぬレイ・エネルギーだけなら
まだしも、生身の人間関係で、聞こえなければ、見えなければ楽なのに、
ということが判ってしまう( 気のせいではなく “判った” と、
後から実証される)のです。

これは、曖昧だったり、気分で動いたり、不完全でうそつきな
自分を受け入れ、同じような、身近な他人、知らない他人の
そういう部分を受け入れ、その上でうまく付き合っていく、
同時に、アンバランスだからこそ、
共感したり、一緒に他人と楽しむこともできる、
よさもありますが、とにかくメンタルと人間力が強制的に養われます。

こうした流れには、目を向けなければ、まだそむけて
今までどおりでいられるかもしれませんが、
まずは2016年までは、まだまだ状況は大胆に進化しつづけ、
誰もがこういう背景の中で考え直さなくてはいけなくなるでしょう。
周囲の状況で、しかたなくなってから取り組むよりは、
自主的に、自発的に取り組むことを、お勧めします。
どうしようもなくなってから手をつけると、大きな手術になるものです。

上にも書きましたように、糸口は、蟹座木星です。
身内とは何なのか、何を、どんな目的で守ろうとしてきたのか?
課題は、7/22頃、恐らくその数日後ごろに、
象徴的な糸口となる出来事があったのでは、と思います。
火星が、木星がひとりで担っていた役割を、
決断・行動・勇気に移す機会として肩代わりした時期です。

過去に思い描いていた未来のレール以外の未来が、
本当にそれなのか、疑問が多いとしても、とにかく
目の前のとりかかりの糸口としては正しいはずです。
それをヒントにしていければ、と、そんな風に思います。