ミッドポイント、ハーフサム

西洋占星術で、ハーフサム、ミッドポイント、という名前を
聞いたことがあるかたも、けっこういらっしゃるのではないでしょうか?

例えば、出生図、ネイタルチャートの中で、
太陽と月の、ちょうど中間点となる軸を出し、
そのラインと90度交わる、合計4つのサインと度数を出します。

その4つのポイントにぴったり重なる、ネイタルチャートの感受点(天体を含みます)
は、その人にとって重要なものとなります。

さらに、45度ずつずれた度数も有効とみることが多いと思います。

太陽と月だけではなく、10天体と、ASC、MC、ドラゴンヘッドなどの
感受点も含めて見ることができます。
それぞれの軸には、意味合いがありますが、ポイント(軸)を作る
2つの天体に関係していて、合のような意味で取ると良いようですね。

トランジットの天体が、そうしたポイントを通過するタイミングで
何か象徴的なきっかけが起こったりしますが、トランジットの通過よりは、
ソーラーアークのほうが、ある期間のテーマとして現れる実感が強いですね。

相性では、相手の天体が重なる時、理由が判らない引力のような
無意識的に惹かれるような力が働いたり、逆に弾かれたりします。

人によって、どのミッドポイント、ハーフサムが活性化
(具体的なことが起こりやすかったり、変化を体験・実感するか)の
度合いが違いますが、太陽と月、ASCとMCは誰の場合でも重要となることが多いようです。

オーブはかなりタイトに、マイナーアスペクトと同じぐらいで
見ると良いようです、トランスサタニアンが関わると、もしかすると
少し広めにとっても良いかもしれませんが、3度以上は広すぎるかな、という感じがします。

たくさんあるミッドポイントの中でも、ご自分にとって重要なポイントを
見つけて、それを見ていくというのは、けっこう面白いことです。

私の場合、太陽のあるサインのルーラーと、ドラゴンヘッドの
ミッドポイントが、非常に活性化されています。

ネイタルチャートでは、そのミッドポイントのあるサインには、
いわゆるメジャーな感受点はありません。

45度ずつの8つのポイントのひとつに、ある天体が2.73度で合になっていて、
そのミッドポイントを活性化する物事として表れていて、
サビアンとも共通する象徴を持っています。

そのミッドポイントをサビアンでみますと、もうずっとそのことに関わっていて
一生離れることはないだろうというぐらい、どっぷりと関わっています。

ちなみに、そのことに関わるための、決定的になる具体的な行動を起こした頃、
トランジットでも、そのミッドポイントを作る2つの天体が合になっていました。

ネイタルチャートで象徴されたことなどが、どの物事で出てくるのか
より具体的に見ていくときに、とても便利な方法かもしれません。

相性では、ミッドポイントがある側と、そこに合になる天体を持つ側と、
どちらがどちらに惹かれるのかは、まだ私も事例を集めているところです。

ただ、ミッドポイントがある側が惹かれることのほうが、強いかな、ということと、
双方がお互いのミッドポイントに、もう片方の天体がヒットしている、と言う関係が
強い力が働くのかな、と思います。

ミッドポイントの場合は、海王星の合を一番良くない影響のものとしてみるようです。
境界線を消す、つまり、そのポイントの建設的な活用を、薄め溶かしてしまうのかもしれません。

その相手や、時期において、そのポイントに関わる判断が鈍る、という感じが
体験的にはあるかな、と思います。

自分が力を発揮できていない分野を、新しく活性化したり、開発して、
成長したり、目標達成の中に組み込んで行きたい時、
通常の感受点で有利なものがないときなどは、このミッドポイントを探り、
関係の深い軸を開発していくようにすると良さそうだと思います。

占星術や、数字の持つ仕組みの、奥深さを感じますね(笑)