ホロスコープの話を読んでいると、感受点という言葉が出てくると思います。
これは、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星
などの天体のほか、キローン(キロン、カイロン、ケイロン)、その他の小惑星と彗星、
アセンダント(ASC)、エムシー(MC)、パートオブフオーチューン(PoF)
ノースノード(ドラゴンヘッド)、サウスノード(ドラゴンテイル)や、リリス、
イーストポイント(Ep)、アンチバーテックス(Av)、(Vt)バーテックス、
などの、実在する天体そのものではなく、各軌道の交点など、
計算で出すものを、指しています。
上の天体以外のものを言う場合もありますが、私は天体も含めて読んでいます。
ところで、この、感受点って、そもそも何なのでしょう?
もしも、その人が生まれた時の出生図、ネイタルチャートを表す
一般的なホロスコープに、こうした感受点がなかったらとしたら?
それは多分、体という個体を持ちながらも、
完全に宇宙全てと一体化している人、ということになるのかもしれません。
感受点がある、ということは、宇宙の全ての物事の中から、それを認識する、
アンテナが立った、備わった、ということなのではないかな、と考えています。
人生全体を見渡すときは、ネイタルチャートを見ますが、
その時々の傾向、運勢を見るときは、トランシット、プログレスなど、
現在の感受点の位置や、出生図から計算して出した感受点も使います。
生きている時はもちろん、なくなってからでさえ、その人の生み出したものが
出生図に対するトランシットやプログレスの感受点の位置で、人に認知されたり
廃れていったりする時期を表します。
つまり、世の中の流れと、本人から見た人生のシンクロが起こる部分、
ふたつの流れが交わる部分が、常に動いていっている、ということなのかもしれないですね。
世の中に対するアンテナが捉える波長(傾向)が、時期によって、
違う周波数(傾向)にひっかかる、ということになりますね。
世の中で何かが起こっていても、その人が認識できなければ、その人の人生では
それが起こっていない体験ということになりますよね。
何かが起こって、その人の人生や感性・視点・経験に、小さくても何か入り込む、
それを表しているのが、感受点なのではないかと思います。