ハードな意味のサビアンについて

西洋占星術では、サビアンという、360度全ての1度ずつに対して、割り振られた意味を使う方法があります。

天体の意味する方向性やパワー、性質を、より具体的に見ていくときに、とても役に立ちます。

「~~座っぽくない」 というような時に、ヒントになることもあります。
出生時間を決める、レクティファイにもとても使えると感じています。

時々、ハードな経験を意味するようなサビアンがあるのですが、その場合、それより前の度数のところで、どうしてそうしたハードな体験をするのか、理由にあたるものが書かれている場合があります。

人が成長・前進していくプロセス、順番というのは、決まったパターンが隠されています。
どんな性格の人であっても、ある程度、そのパターンに添って、次の行動が決まってくるのです。

12星座、360度というのは、その過程を順番に表したものでもあります。

そのせいでしょうか、その人が持つ天体のサビアンが、ハードで時間がかかるような、そういうものの場合、その少し前のサビアンの度数の意味合いを、順番に経験してゆくような感じがあります。

たとえば、魚座の23度、「精神主義的な現象」というサビアンがあります。
精神的な新しい流れを自分のものとした上で、実際の生活の中で具体的に落とし込んで
ゆくような意味があります。

新しいものを、他人にも通用するように具体化してゆくので、それなりの手間ひまがかかります。

それを実現するために、例えば、魚座18度ぐらいのことを若い頃に取り組み、次に19度、次に20度、というふうに、順番に取り組んでゆくような流れを、よく目にします。

大変なことを確実にものにするために、少し前のものから、確実に身にしてゆくかのように思えますね。

もし、ハードな意味であっても、その人にとっては、必ず何らかの価値があるものです。サビアンもですが、占星術の奥深さを感じるのは、そういう部分ですね。