ハウスの5度前ルールについて

ホロスコープでは、円を12方向に分割して、区切られたひとつひとつの部分を、
「ハウス(室-しつ)」 と呼びますね。

第1ハウス、第一室、同じものを指しています。

この12区分の方法自体は、すごく沢山あることは、前の記事にも書きました。

仕事、恋愛、収入など、いろいろな運を読むときに、それぞれを表すハウスに、
どの感受点が、いつ入るのか、というタイミングで、運の切り替えの時期を
全てではありませんが、読むことができます。

タイトルに書いた 「5度前」 というのは、この、それぞれの感受点がいつ、その次のハウスに
入るのかを調べて、今のハウスと、次のハウスを区切っている度数の、5度手前まで
進んだ時点で、もう、次のハウスに入ったかのような、影響が強くなる、

そんな風に言われているルールです。

私の経験上では、採用しているハウス方式によって、
5度前ルールも、あいまいな場合や、早めにでる場合など、
当然ですが感触が変わるなあ、という感じがあります。

さらに、5度前より数度手前に、特にネイタルチャートなどの感受点がある場合は、
もっと早くその影響(正しくは、影響というより共鳴して起こる出来事)もあります。

やはり感受点はアンテナですから、ハウスそのものよりも、
はっきり出やすい傾向はあるかな、と思います。

例えば、ネイタルの冥王星にトランシット土星が合の4度手前を切ったぐらいから、
かなりはっきりと、その傾向が出ていることもありました。

オーブの話になってしまいますが、タイトな合は、3.5度ぐらい、早くて
4度を切るぐらい、という感じが、私の中では強いのですが、
土星はわりとゆっくり動く天体なので、早めの傾向はある感じですね。

ハウスの話に戻しますと、そうした感受点同士のアスペクトは、
くっきりとした物事の認識や出来事として起こりやすいのにくらべ、
たとえば、1日の中での陽射しの移り変わりのように、「傾向」 「方向」 という
ような、いつから、どこまで、何が起こる、という境目や具体性は判りにくいかもしれません。

ただやはり、火星が入っていくハウスはいろいろと物事が目に見える形に
はっきりと浮上してきたり、金星が入っていくハウスは、思い通りに好みにしたい
気持ちや、お金をかけて贅沢に楽しみたい気持ちが強くなったりするなど、
ある期間の全体的な傾向は、良く出ますね。

ハウスは、それぞれの環境を表すといわれていて、分野なども読み取れるので、
例えば、転職の方向性や、タイミングなどでも、とても参考になります。
 
何かの感受点が、あるハウスの5度前にきたら、次の流れの気配が
動き始めて、情報が入ってきたり、自分の興味がそっちへ動いてゆきますから、
チェックしてみたいタイミングですね。