ミューチュアル・リセプションに対する外惑星のトランジット

ネイタルチャートで、ミューチュアル・リセプションになっている天体同士というのは、無意識のうちに、都合よく入れ替えて使っているような場合があります。

片方が、トランジットなどの天体から刺激を受けた時に、居心地が悪いと、もうひとつのほうと入れ替えて、入れ替えで入ってきた天体の象徴する力を使う、というような感じのことです。

他人から見ますと、キャラクターや対応の仕方が、何となく変わる、すっと変わる、といった印象だったりします。

居心地が悪くなる、というのは、本人にとっては、それまでの物事の受け取り方、対応の仕方、などのキャパシティを広げる機会になっている、ということです。

天体を入れ替えるというのは、天体に関係付けられている、その人の側面を成長させているわけではなく、代理の人(代理のキャラクター・側面・能力)に対応させていることになります。

ですから、本質的な能力アップ、キャパシティのアップではありません。

人生のある時期に、このミューチュアル・リセプションの天体のどちらかに、土星・天王星・海王星・冥王星などの天体がかかってくる時期というのが、必ずあります。
今まで、天体の入れ替え、スイッチで対応できていたものが、入れ替えても対応しきれなくなります。

本質的なキャパシティアップ、成長をうながされている、ということなのですね。

木星がかかってきた場合は、楽な場合もありますが、よくない面が甘やかされてしまって、後から上記の天体がかかってきたときの修正が、きつくなる場合もみかけますので、あまり油断できませんね。

そういう時期は、自発的に、自分のほうから、キャパシティを大きくしようと取り組んでみるのが、一番よい方法です。

腹を決めて、自分から動きますと、環境や状況から、強制的にされるよりも、ずっと楽です。

土星は、その後の時期に、活躍分野や対応する領域が拡大しても、持ちこたえられるような、本質的な部分を残して、あとの余分なものは、そぎ落とすような働きがあります。

天王星、海王星、冥王星は、個人的な好み、都合、価値観といった、個人的な意識よりずっと大きい領域とリンクしていて、そこから新しい流れが入ってくるのですから、今までどおりの自分の範囲では、その新しい流れに対応できないのですね。

自分よりも、年上の人、立場が上の人、自分が苦手なことが得意な人、そうした人たちと話をしたり、対応の仕方、考え方を少し真似てみることで、大きなヒントをもらえ、楽にキャパシティアップができると思います。

何しろ、自分が大きく成長するというのは、その後の人生が、より大きく広がるチャンスでもあるわけです。

もっとあなたらしく、もっと眠っている力を発揮して、生き生きと活躍する機会と、それをものにする能力・実力を引き出されているわけです。

できるだけ、自分の成長を楽しみながら、取り組んでみたいものですね。