ノード-ドラゴンヘッドのサイン移動と火星合について

さて、現在蠍座から天秤座へのノードのサイン移動直前ですね。
2014年2/18から19日に日付が変わる頃です。
ちょうどその時間帯は月を含めて活動宮のグランドクロスができ、
夜明け前に太陽が魚座にサイン移動します。

天体・感受点のサイン移動は、はっきり流れが変わりますし、
月を含めた活動宮でのグランドクロスなので、
がつっと次のステージへ、という
わかりやすい変化がありそうなタイミングに思えます。

ノード、ドラゴンヘッドはすでに、もうすぐ逆行する火星と
合をつくりつつあります。
3/2から火星は逆行を始めるので、
合の期間が長く、4月初頭までと、
5/20朝に火星が順行に戻った後、
ちょうど7月に入る頃から7月末頃までは、
火星とドラゴンヘッドの合とシンクロする動きが
現れやすいかとみています。

火星とドラゴンヘッドの合の時は、
大き目の事故、争いが起こりやすいように思いますが、
同時に、スポーツや大きな決断がいることなどでは、
大きな成功や大きなチャンスもある時期だと思います。

トラブルを避けたければ、ご自身のホロスコープで
合が起こるハウスに関することや、
火星が表すこと、
または火星がルーラーになるハウスに関することで、
普段や今まではなかなかできなかったチャレンジを
してみると良いのでは、と思います。

この火星とドラゴンヘッドの合とシンクロして起こる動きについては、
蠍座のエネルギーを動かしてきたドラゴンヘッドが、天秤座に入り、
天秤座にいる火星と合になり、
火星は逆に蠍座に入り、
ドラゴンヘッドが火星の前に合になった土星と8/26に合を作ります。

土星とドラゴンヘッドが蠍座で合を作ったのは、’13年9/18でした。
土星、ドラゴンヘッドはどちらもざっくりと言うと
2年前後でサインを移動していく上に、
土星は約30年、
ドラゴンヘッドはざっくり言うと約20年で12サインを一周する、
人生に大きく具体的な変化を起こす感受点だと思います。

火星は、約2年で1周する感受点ですから、
この30年周期の約土星と、約20年周期のドラゴンヘッド、
2つの大きな運勢を、火星がこの1年でつなぐような時期になると思います。

短期スパンでも約6年に一度ぐらいの頻度の、
ちょっと大きめの、印象的な物事が起こるのでは、と思います。

この2つ、土星とドラゴンヘッドの合から、
火星とドラゴンヘッドの合、火星と土星の合と、
土星とドラゴンヘッドを火星がつなぐ期間、
人生上でも印象的な物事が動く人が多いのでは、と思います。

土星、ドラゴンヘッドは、動きが大きいために、
現実に影響が起こってくるのは、
他の天体の動きが具体的なきっかけになると思いますが、
火星はちょうど、これを印象的な鮮烈さで着火するような働きがあります。

今はちょうど、土星とドラゴンヘッドの合があったころから
半年ほど経つので、その頃に何が変わり始めたか、
自分自身でも客観的に認識でき始める頃かと思います。
全容が見える、自覚できるのには、
もう半年か1年ほど必要だと思いますが、
その頃と今に繋がる流れを見つけることで、
今後必要な選択のヒントが見つかるかもしれませんね。

ドラゴンヘッドは、身近で重要な関係や、
重要な人間関係からできる環境に、
とても大きな影響を持つ場合が多いと思います。
そうした人間関係を通して、ご自身と社会、
つまり未来と過去を塗り替えていくようなことが
起こる時期とも言えると感じています。

過去世と言う表現もありますが、
過去世は必ず、「今回の世」の中に影響が引き継がれているので、
知る”必要”はありませんが、
興味がある人は、知る”意味”はあると思います。
でも、知らなくても、
非常に心や生活の深くに響く物事として体験する、
という点では同じかと思います。

「長期的に」「心や生活の (つまり人生の) 深くに響く」物事に
「(1~2年がかりで動かすような決意・情熱で)着火する」

この、火星と、ドラゴンヘッド、土星が描く、
’13年9/18頃から、’14年8/26頃までの約1年の期間に、
何かそういう動きがあるのではないか、そんな風に思っています。
あなたには、どんなことが起こりつつあるのか、
ちょっと見てみると、思いがけないものが見つかるかもしれませんね。
 
 

トランジットのドラゴンテイルの働き

半年以上も間が開いてしまい、久しぶりの投稿になりました。

ノード、ドラゴンヘッド・テイルというのは、不思議な感受点だとしみじみ思います。
特に冥王星、海王星、天王星、土星、火星などがネイタルの月に
ハードアスペクトを取っている時とは、ちょっと違う感じがあります。

それぞれ感受点(天体)と 「連動して動く運」 や 「人生の領域」
つまり、簡単に書くと、「感受点(天体)の意味」 が違うので
当たり前なのですが、ノードは物質的に存在する天体とは、
影響の質が違うと感じるんですよね。

ドラゴンテイルの働きとは、「浄化」 という言葉が、今のところ
一番しっくりくる気がしています。
これは単なる浄化というよりは、ドラゴンポイント自体が、
その人を取り巻く環境全体、つまり社会を対象としているので、
存在している社会の中でその人がその後もよりよく存在する
(つまり人として成長しながら生きていく) ために、
必要な浄化が起こる、という感じがあります。

自然の中に存在するものは全てそうですが、
必ず変化し続けなければ存在できません。

この場合、人の変化というのは、成長であり、それは、
もっと他者への思いやりを持つ、他者を理解する、というほうへと働くようです。

これは、ひとそれぞれの見方によっても、ドラゴンテイルの働きの
説明の仕方は違うかもしれませんが、私には、そう思えて仕方がありません。

他者を理解する、思いやりをもつ、というのは、
自分が知らなかった、相手の痛みや苦痛を分かち合う、ということで、
人間誰でも、特にある程度の年齢まで、周りの人の痛み・苦痛が
理解できないのだと思います。
全て経験できるわけではないですから、当たり前です。

社会との繋がりをテイルの側、つまり陰陽なら陰、と
静と動なら静、と例えてもいいかもしれませんが、
そちら側から、拡大していく働きなのではと思います。

ネイタルの天体がトランジットのテイルと合になるとき、
つまりトランジットのドラゴンヘッドとオポジションになるとき、
そのネイタルの天体の意味することに関しては、
じっと我慢するしかない、とか、状況や問題の相手が変わっても、
相変わらず、恵まれない状況を受け入れざるを得ない、
と言う感じが多いようです。

その状況の中で、自分を振り返ることで、他人の痛みがわかり、
他人=社会との社会的な関係の作り方、関わりが、ひとつ成熟する。

人の幸福というのは、他人との関係の中で感じられることが多いので、
他人との関係が成熟することで、幸福を感じられる機会が増える。
そんな風になっているのだと思います。

どんなに好きなことでも、20代、30代までは、
自分ひとりの満足で満足できますが、年齢を重ねると、
自分の好きなことよりも、他人が喜んでくれることのほうが、喜びになっていく、
という例をたくさん見ています。

つまり、個人的な喜びは必要ですが、それを社会の中で
受け取ってもらえるかどうかが、より、やりがいや楽しみ、喜びの
中での比重が高まっていくのだと思います。

これこそが、ドラゴンポイントなのでは、と思います。

前世・過去世とのつながり、という “深み” はありますが、
それをどう “‘周囲=社会” の中で生かすのか、という視点で考えた時、
本来の意味合いがわかるように思います。

それは、太陽=社会生活と、月=私生活 の交点から
ドラゴンポイントが決まる、という成り立ちから考えても言えるように思います。

テイルが、その個人と周囲=社会の思うように行かない関わり、
つまり過去の関係性のつくりかたから生まれるものや、
関係の作り方そのものを浄化し、成長・前進させるものだとすれば、
ドラゴンヘッドは、社会との新しい繋がりをもたらしたり、
つながりの明確な拡大をもたらすように思います。

環境の変化、つまり自分の外の世界からの影響も
はっきり表れることが多いですが、
同時に自分自身の奥底深くから、
その、「社会」 との新しい繋がりや拡大の方向への動きが出てくるはずです。

ただ、それを自覚できるかどうかは、個人差があるかもしれません。

丁寧に自分の心や感じと向かい合ってみれば、
または、3年、5年、10年後から振り返ってみれば、
どちらかというと、自分の心のどこかで、その変化のほうへと
心の視線が向いていた部分があるのを、
感じることができるのではないかと思います。

ノードは、動きがゆっくりした感受点なので、
そうした長い視点、長い期間をかけて影響し
その人を大きく変化させていくように思います。

ノード・ドラゴンポイントとのアスペクトは、合(つまりオポジションも含む)しか
取らない、または90度まで、というかたは多いかもしれません。

一般的には、それでも良いかと思いますが、
より細かく運勢を見ていくときは、主なマイナーアスペクトも
その 「気配」 を感じさせてくれるように思います。

実在する天体の感じが良くても、どうも上手く行かない時、
同時にドラゴンポイントとのハードアスペクトを、気にします。
おそらく、別の実在する天体のアスペクトなどでも出ているはずですが、
そこに、ドラゴンポイントのアスペクトが絡むとき、
テイルなら過去を振り返ること、ヘッドなら、新しく拡大すること、
の中から、その”感じ”を掴むことで、起こってきていることの
本来の意味合い、深みが、より実感できるのでは、と思います。